書評:”内向型”のための雑談術

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口下手でも実践できる雑談テクニック3選

この書籍から私が良いと思ったポイントは以下の3点です。

  1. 初対面の人とは「リアクション+質問」で会話をつなげる。
  2. よく顔を合わせる人とは「変化」を話題にする。
  3. 最終的には「しゃべらなくていい」くらいの信頼関係を作る。

他にも良いことはたくさん書いてありますが、

実践しやすさと根本的な考え方を踏まえて、3つに絞り込みました。

初対面の人とは「リアクション+質問」で会話をつなげる。

口下手の雑談術は「相手にしゃべってもらう」。これに尽きます。

内向的な人にとって、自分ががんばってしゃべり続けるのは茨の道です。

練習してもできるようになろうとしても、高確率で続きません。

自分のしゃべりで勝負してはいけない、というのがこの本で一貫して語られているポイントです。

では、相手にしゃべってもらうためにどうするか、それはやっぱり「質問」です。

ただ、闇雲に質問しつづけるのは、相手の負担になってしまい、うまく行きません。

そこで、相手が話しやすくなるようなリアクションを付けて質問をしよう、というのが肝です。

質問に答えてもらったら、「ありがとう」の意を込めて、とにかくリアクションするのが効果的です。

「そうなんですか!」「すごいですね」などを挟んでから次の質問をすると、

相手も気分が乗ってきて話しやすくなってくるので、会話が続くというワケです。

よく顔を合わせる人とは「変化」を話題にする。

顔なじみ相手でも会話を続けるために「変化」の話題が便利です。

初対面と顔なじみでは雑談のやり方は全然違います。

毎回同じ話題では場が持ちませんし、相手のことを知れば知るほど、質問ネタは減っていきます。

でも、「変化」は常に起こっています。使わない手はありません。

例えば、以下のような変化は使いやすそうです。

  • 天候の変化(暑い、寒い。晴れ、雨、雪、台風、など)
  • 日々の変化(髪型、服装、装飾品、など)
  • 仕事の変化(忙しさ、仕事の進展、など)

それぞれ使いどころは異なりますが、

天候の変化は、一番無難で朝のニュースを見るだけで準備できるのでお手軽ですね。

日々の変化は、相手をしっかり観察していないと見えてこないですが、使えたときの効果抜群です。

仕事の変化は、最近の忙しさや前回からの変化を聞けば、これだけでかなりの情報量をもらえます。

最終的には「しゃべらなくていい」くらいの信頼関係を作る。

最終的には無理に雑談しなくてよい、ちょうど良い距離感にたどり着けます。

普段から相手が話しやすい雑談をしたり、相手の変化についての話題を続けていたら、

だんたん、お互いのことがわかって「素」の状態で話せるような関係になってきます。

沈黙していても気を遣うことなく、無理して話題を探したりしなくても良い関係。

内向的な人にとっては、この関係こそが本当のゴールだと思います。

話すことが上手くなるテクニックは世の中にいろいろあります。書籍もいろいろあります。

私もいくつか取り入れてみたこともありますが、がんばってしゃべり続けることは

やっぱりしんどいものです。これを突き詰めていくのは正解とは思えませんでした。

私のように内向的な人は、話の上手さに振り回されるのではなく、

相手との信頼関係づくりの上手さを目指したいですね。

書籍紹介

「”内向型”のための雑談術 自分にムリせずラクに話せる51のルール」(著:渡瀬 謙)

<https://www.amazon.co.jp/dp/B00KGNV68Q/>

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